イスラエルは小さな国で、ドライブだけなら数日で廻れる所。ただ、奥が深い国で歴史や宗教に興味のある人ならかなり時間が必要な国だと思います。歴史が苦手な私にとってイスラエルは得に複雑な国、またセンシティブな問題も多そうで、行くならツアーで地元の人に説明してもらい、質問したいと思ってました。Gアドベンチャーズのツアーは私のような歴史が苦手でとりあえず概要を学び、現在の問題、モダン文化の魅力、人々の生活ぶりや自然と、広く国の事を知りたい人むけ。
ツアーは1日目は到着日、最終日は出発日の8日のツアーで1泊延泊しましたが、後3日程は最低欲しいと思いました。イスラエルでは観光客について歩くにはガイドの免許が必要。通常ツアーリーダーはグループをまとめるのが仕事(添乗員)ですが、イスラエルのツアーリーダーはガイドもして物知り。
Gアドベンチャーズのツアーでは歴史以外にも、パレスチナ難民キャンプや、少数派グループの村に寄ったりと、歴史からパレスチナ問題、現在の人々の生活、税金、政治と疑問に思っていた事がかなり明確になりました。
エルサレムの旧市街はヴィア・ドロローサ(Via Dolorosa)「苦難の道」、キリストの最後の歩みに沿っての半日ツアーリーダーが説明しながら歩きました。エルサレム旧市街観光や、その他でもハイライトの場所では自由時間を30~60分もらえます。自由に観光した後質問があれば車の中で聞いたりしました。
自由時間で見て回っていた時、プライベートガイドを雇っている観光客やグループでも遺跡の細かい所を説明しているツアーも見かけました。自分のペースで写真を撮ったり移動できるので自由時間は良いですが、歴史に興味がある人は自由時間は殆どないツアーやプライベートガイドが必要だと思います。
イスラエル旅行で気を付けたいのが、安息日(シャバット/Shabbat)。金曜の日没から土曜日の日没まで、公共の交通機関から多くのビジネス、お店が閉まります。
ツアーは金曜からで、到着したのが深夜。テルアビブの空港から市内やエルサレム市内に列車が出てますが、金曜日の夕方から土曜日の夕方まで公共の交通機関はクローズ。ただ、アラブ人、イスラム教徒の人達にはあまり関係がないので、彼らの運営でタクシーで移動できます。お店もアラブ人が経営する所は空いている所もあります。テルアビブはモダンな都市で、タクシーが通った所が若者の集まる所だったのか意外にも深夜でお店やレストランが空いていてびっくりしました。
ツアー2日目はテルアビブ、ヤッファ、ハイファ。ひっそりしてましたが若干アラブ人の経営するお店やキリスト教会が空いていて観光はできました。ツアーは金曜に終了。延泊して土曜日も滞在だったのでエルサレムで空いてる所をツアーリーダーに教えてもらい観光しました。お目当てのお店やレストランは営業時間を確認しておくと良いです。帰りのフライトは土曜日の夜で列車に乗る事ができました。
イスラエルは歴史が古いですが、歴史のある石の上に建てた建物が新しいのか、個人的にはイタリアの教会の方が古く感じました。素敵なレストランやカフェから庶民的なレストラン、食べ物も美味しく、テルアビブも観光してないですし、もう少しじっくり時を過ごしたかったです。物価が高いのが難点ですが、色々ミックスされた不思議で魅力的な国だと思いました。
イスラエル エクスプローラー(Israel Explorer)8日間
参加日:2019年10月25日~11月1日
ハイライト
- 少数派グループのドルーズ村(Druze Village)訪問、家庭での伝統的ランチ。
- エルサレム、旧市街観光。
- 難民キャンプ訪問
- ベツレヘム(Bethlehem)観光
- 死海での海水浴
- マサダ(Masada)観光
- ガリラヤ湖(Sea of Galilee)周辺観光
- アッコー(Akko)とナザレ( Nazareth)観光
- テルアビブ(Tel Aviv)とオールドヤッファ(旧市街)観光
日程
(Gアドベンチャーズのサイトと訪れた教会等少し違う所もありました。以下は私のグループが訪れた場所です。)
1日目:テルアビブ(Tel Aviv)
到着日、夕方オリエンテーションミーティング。(予め深夜到着の旨を伝えていて、ミーティングには参加しませんでしが、翌朝ツアーリーダーが説明してくれました。)
2日目:テルアビブ / ヤッファ(Jaffa)/ ハイファ(Haifa)
テルアビブの街中にあるラビン像(元首相イツハク・ラビンの暗殺された場所)を訪れ、その後、ヤッファ旧市街観光。ローマ水路(Roman Aqueduct)に寄った跡ドルーズ村の家庭でランチ。その後ハイファへ。カルメル山(Mount Carmel)の麓、バハイガーデンズ(Bahá’í Gardens)と町の眺めを楽しんでからステラマリス修道院(Stella-Maris-Monastery)を訪れ、町の中心をドライブしてホテルへ。
(左)ローマ水路(右)ハイファの町を見下ろす美しいバハイガーデンズ
3日目:ハイファ/ アッコー(Akko)/ ナザレ(Nazareth)/ ガリラヤ(Galilee)
アッコーの聖ヨハネ騎士団の要塞、地下道、マーケットを訪れ、ランチ後ナザレへ。 (アッコーの様子はこちら)中近東で最大なキリスト教聖堂で、各国のイメージする聖母マリアの絵が飾られる受胎告知教会(Basilica of the Annunciation)に訪れました。その後、ガリラヤ湖 (Sea of Galilee)のホテルへ。ホテルは山の上でティベリアス(Tiberias)の町まで行きたい人は送迎してもらい自由行動で夕飯。
それぞれの国がイメージする聖母マリア。見て直ぐにどの国か分かるようなイメージも多くあります。お金のある国は大きな絵をメインホールに飾ってもらえます。(左)アメリカ(中央)日本(右)カナダ。カナダは自然を貴重にしているのか茶色の一色でいまいち・・・
南米、フィリピン、ヨーロッパ。キリスト教徒の多い国でも小さいイメージで、外に飾られてます。何枚か寄付している国もありました。教会は新しく大きいですが歴史を感じる場所ではなく、この絵を見るのが特徴があって面白い所です。
4日目:ガリラヤ(Galilee)/ ジェリコ(Jericho)
ガリラヤ湖周辺観光。キブツに寄った後、至福の教え教会(山上の垂訓教会/ Church of the Beatitudes)、ゴラン高原(Golan Hights)のワイナリー、七使徒聖堂(The Greek Orthodox Church of the Holy Apostles)、ガリラヤ湖クルーズを楽しんだ後、ジェリコへ。(ジェリコの様子はこちら)
イスラエルの様々な面を見れる日。左は七使徒聖堂内。ギリシャ系の教会はカラフルで他の教会と比べて雰囲気が違います。右はガリラヤ湖のクルーズ。キリストが水面を歩いたと言われる湖からのんびり景色を楽しみます。
(左)ゴラン高原の戦車。まだ地雷が残る丘を目にしながらワイナリーに行きます。(右)ワイナリー。まだまだ、争いの傷口を見ながら素敵なワイナリーにいると不思議な感じがします。
5日目:ジェリコ / マサダ(Masada)/ 死海(Dead Sea)/ エルサレム(Jerusalem)
ジェリコにある山の中腹の岸壁に建つ10,000年昔からの世界で一番古い町、誘惑の山(Mount of Temptation)が見える展望台によってから世界遺産、ユダヤ戦記の舞台となったマサダ要塞へ。その後死海に行き塩分の高い湖で浮いてリラックス。夕方までのんびりしてエルサレムに向いました。誘惑の山観光がなくても距離があり、この日は朝から夜までびっしり。後から思えば、誘惑の山観光をして、死海は7日目に足してもらいたかったです。
山の上のマサダ要塞。ロープウェイとハイキングで上がれます。この日のハイライト。彫刻や遺跡が若干まだ見れます。麓には売店やレストラン、フードコートがあり、上はトイレのみ。炎天下で水はお忘れなく。
6日目: エルサレム
岩のドーム(Dome of the Rock)の観光客用の入り口は一カ所で時間が決められ、入るのに1時間以上かかったりするので、この日は朝早くに観光を始めました。運よく、岩のドームも並ぶ事なく入り、それでも見所が多く、❝苦難の道❞(イスラム教区からキリスト教区内)に沿って観光は休憩なく半日観光が過ぎました。70代の参加者の方は少し大変そうでした。また、石畳の通りは足が痛くなり、履き心地が良く、滑らない靴がおすすめです。 苦難の道はキリストのお墓があるという、聖墳墓教会(the Cross to the Church of the Holy Sepulchre)で終わり、その後ユダヤ教区を通って嘆きの壁で終わり、午後は自由行動。
(左)キリストが十字架を背負い倒れそうになって手をついたと言われる石。(右)聖墳墓教会内のキリストが収められているというお墓。
7日目:エルサレム / ベツレヘム(Bethlehem)
エルサレムのオリーブ山の展望台に寄ってから、エルサレムから10km程南、ウエストバンク・パレスチナ領の ベツレヘム(Bethlehem)ダビデの町観光。まずは堺のイスラエル西岸地区の分離壁を見て、難民キャンプのコミュニティーに寄り話を聞きました。そしてベツレヘムのイエス・キリストが生まれたと言われる所に建つ聖誕教会、世界遺産の降誕教会( the Church of the Nativity )に行きました。すごい人で1列に並ばず秩序なく地下にある石のある場所に階段を下ります。皆で70代の男性を守って下りました。ランチをベツレヘムのレストランでして午後は自由行動。今の日程を見ると、ランチはジプシー女性問題プロジェクトでして彼女らの活動を学ぶようです。
(左)イスラエル西岸地区の分離壁にはベルリンの壁のように沢山絵が描かれてます。トランプが壁を抱きかかえる絵。(右)難民キャンプはテントかと思ったらビルの建つコミュニティー。施設によってお話を聞きました。
(左)降誕教会の入り口は低く、皆お辞儀をして中に入る事になります。(右)教会の奥、キリストが生まれたと言う石が祀られる地下への入り口。一人が通れるくらいの入り口に四方から秩序なく押し寄せます。足元が見ずらく、また滑りやすい石なので気を付けるように。事故がないのが不思議。
キリストが生まれたと言われる石を祀った所。
8日目:エルサレム
解散
石のドームの中にはイスラム教徒のみ入れます。ツアーリーダーがイスラム教徒だったので、中に入って写真と撮ってきてくれました。