Category Archives: デスティネーション(国)

雲の上の世界

雲の上、天国ではなく、標高の高い山での登山の話です。 エベレスト登山等、ヒマラヤの高い山々に挑戦し続ける友達の影響で登山関係の本やドキュメンタリー二興味があります。 その中でも Into Thin Air は印象的でした。 1996年に実際に起こった話で、たまたま作者が雑誌の取材で参加したエクスペディションが遭遇してまった悲劇。 その時、雲の上で起こった様々な人間模様、悲劇の様子が書かれてます。 作者( ジョン クラカワー ) の目を通して偉大な登山家達の姿が描かれると共に、エベレスト頂上と言えば大変でもその美しさや感動を中心としたドキュメンタリーが多い中、そんな甘い考えでは臨むな。山では何か起こるか分からない! とも言うような、過酷さを正確に伝えている本だと思います。 そして、そんな過酷さと彼の表現を通して、参加者の個々人の心情、パーソナリティーが見えてきます。 彼はあまり、日本人女性の参加者、難波さんの事に触れませんが、彼女の事を書くときは少し非難じみた書き方が多く、きっと、クランポンも付けられないような素人はくるべきではないと、 山の厳しさを伝えているようです。 甘い考えで臨むとその人の命にも関わりますし、他のメンバーの命にも関わってきます。 また、同じ時にチベットサイドから頂上に向かっていた日本人の事も書かれていて、彼らは他の登山家が苦しんでいるのに ” 知らない人だから ” と無視したと少し日本人を非難した所も多いかもしれません。 ただ、日本人だからと言うことか、登山家としての永久の課題なのかもしれません。 他にもペアーを組んでお互いにロープをつけて登り、どちらかが崖から落ちて耐え切れなくなるとロープを切る話を聞きます。 切った人としては好きで切るわけではないのですがいつも非難にあいます。 登山家同士としては、切ってもいい暗黙の了解があるのでしょうか? それとも切らないのがルールなのでしょうか。 この日本人の登山家のコメントは ”山の中で人情、モラルなんてない。” との事。 ジョンさん達の生き残った人の中には疲れて救助に行けなかったガイドの一人、アナトリさんが問題になりました。 ジョンさんとしては、彼も救援に行くべきだと考えます。 ただ、全てのガイドが救助に出たら、その後救助ができなくなり残った人を助ける事ができなくなるので一概に彼を非難できないかとも思います。 突然の悪天候に苦しむ登山家。 多くが遭難。 遭難した中には生命力が強く生き返った人もいます。 ジョンさんはこの人が亡くなったと思い、残していきます。 この事で彼自身多くの読者に非難を浴びます。 このエクスペディションのベテランリーダーは参加者の夢を叶えるため命を落とすことになります。 空気の薄い雲の上では、ただでさえ幻想を起こす所に悪天候も重なり人間極地にたったらどうする? 道徳、モラルはどれくたい保てるのか、そして何が正しく、何が正しくないのか、考えさせられます。 私は高山には弱いので、高山病の薬を使わなかった時は5000Mぐらいで苦しくなり、カタツムリより遅くしか歩けず、また、吐き気で食事ができなかったりしました。 なので、息苦しくなって、作者と一緒に山に登っているような感じでこの本を読みました。 登山をしない人にも、人間の心理を考えさせられる、この本はお勧めです。 英語の原作もそれ程難しくないと思います。 もしくは日本語の翻訳版か映画もあるようです。

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ネパールで奉仕活動してます

ネパールを初め、途上国の国の子供達にとって学校は贅沢な場所。 学校に行き、新しい事を学ぶ事は遊びより楽しいように見えます。 10年程前初めてネパールに訪れた時に仲良くなった子達を弟と呼び、何人か交流をし続けてます。 そして、その中の一人は時に、生活や人生の悩み事を書いてきました。 学生だった子が今では成長し、友達と学校経営を初めましたが、政治や経営不振等あり、中近東に出稼ぎに行くことに。 出稼ぎ中、奥さんと小さい坊やが交通事故に会い、奥さんは重症、残念ながら坊やは失うことに。 そんな中、出稼ぎ先の雇い主は契約だからという理由で、すぐには帰る事を許しませんでした。 真面目に一生懸命働く貧しい国の人達を機械かなにかのように利用しているとしか思えません。 いつも、旅先で地元の人に良くしてもらいます。 特にネパールはいつも元気を与えてくれるので、いつか恩返しをしたいと思ってました。 この坊やの件で ”いつか” が ” いつか ”ではなく、”今”になり、 The Wheel of Green Life を始めました。 昨年学校を訪問し、生き生きした目の子供達を見ていると、余計に何かできないかと思います。 授業料が払えず、子供達を学校に送る事ができなくなり、学年が上がるにつれて生徒数が半分になります。 子供達が教育を受けられないのは残念なこと。 彼らの夢をかなえれるよう、奨学金のプログラムや、この学校では授業は英語で行っているので、英語のボランティアの先生を送れるようにしたいと活動中です。 ただ与えるだけでは、それに頼り自分で何もできなくなります。 資金が調達出来なった時困るのは彼らなので地域全体で維持、継続できるような体制作りが大きな目的です。 こちらの慈善活動に興味のある方はお問い合わせください。 是非学校に遊びに来てご自身の目で見、体験してサポートして頂ければ子供達も喜びます。 感想を寄せて頂いたり、また、ボランティアで共に活動、知識を共有、もしくは、寄付金にて学校運営を補助して頂ければ大変助かります。 特に現在、敷地の地主が土地を返して欲しいと要求中で新しい場所を探さなければなりません。 出来る事なら土地を購入して移動しなくてもいいようにしたいですが、私や彼らだけの資金では購入は難しいので皆様のお気持ちは大きな助けとなります。 ご協力お願いします! ビデオが見れない方はこちらを クリック してください。

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日本カルチャーショック! その1-禁煙途上国日本 

喫煙がひどく苦しんでます! 今、日本に仕事を兼ねて一時帰国しています。 日本の喫煙がこんなにひどかったとは・・・ 特にインターネットカフェでは死んでます。 また、普通のカフェやレストランでも、喫煙と禁煙席が分かれてなくて信じられません。 高校生の隣で平気でタバコを吸われているかたも見えますし、広めのカフェで作りがコの字型の建物なら分けてくれてもいいのにと思います。 西洋では、禁煙が進んでいて、喫煙者の方が肩身の狭い思いをしてます。 一切、カフェ、レストラン、バーを始めとしたした建物の中ではタバコは吸えません。 またパティオがある所でも外ですが禁煙です。 建物 (ビル)の入り口数メートル以内も吸えません。 歩きタバコをする人もアジア人くらいです。 そういった綺麗な空気に慣れているので大変つらい思いをしています。 強盗ではないですがスカーフを持ち歩かなければ・・・ バンクーバーでは浮浪者の人が多く、臭い人がバスに乗ってきます。 また、酔っ払い、少しおかしな人、若者のがバスで騒いでいるのや臭い匂いの方が耐えられるような気がします。 セカンドハンドスモーカーの方が癌になるってご存知ですか? 人に迷惑をかけなければ何をしていても文句はないですが、日本も早く西洋のように公共の場での禁煙が広がってほしいかと思いました。 以前、別の会社で働いていた時、オンラインで中国ツアーを予約されたカナダのお客様に、中国はタバコを吸う人が多すぎると、苦情を頂いた事があります。 日本もタバコを吸う人が多いので準備するよう伝えなければならないような・・・  もと同僚の子も驚いてました。 先進国の日本はカナダと同じように禁煙が広がっていたかと思っていたようです。 残念な事実と思うのは私だけでしょうか?

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ホテル検索サイト比較

アジアのホテルなら agoda ! ソウルの空港近くのホテルを探していて、いいサイトを見つけました。 agoda と言うシンガポールにある会社のようです。 日本語のスタッフもみえて、イーメールでの質問に丁寧に即答してくれました。 サイト予約でお問い合わせは殆どした事がないのですが、こんなに早く回答がくるとは思いませんでした。 フライトが遅いので、韓国のソウルの空港(インチョン市)の近くで安いホテルを探していて、このサイトが一番安かったです。 カナダを初めとした英語圏のサイトは安いホテルを取り扱っていないようで、空港近くは高いホテルばかり。 仕事場で利用する卸会社が扱うホテルも高く、アジアなら日本がいいかと、日本のサイトもチェックしてみました。 フリーバード はエクスペディアとアップルワールドの選択があり、日本で働いていた時、アップルを利用していて、安く、サービスの良さを思い出し、後少しでこちらのサービスを利用する所でした。 安く、空港に近く、夜遅くに着くので受付が開いていて空港無料送迎のある事が条件で調べていてこちらのサイトにたどり着きました。 利用は6月6日なのでホテルへの感想はまだないですが、この agoda サイトの利用には満足してます。 多くのサイトのホテル紹介では上記の条件がはっきりしてなく、ホテルや他のサイトに問い合わせても返事がなかった所、agoda はホテルに確認して、返事を翌日にはくれました。 他の地域を見ていても、お値打ちのようです。 得にアジア方面は強そうです。

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命を懸けるヒーローネパール人と利用される働き者ネパール人

今日カナダのヒマラヤエリアの慈善活動団体、 TRAS - Trans Himalayan Aid Society が開催したネパールフィルムフェスティバルでボランティア活動をしてきました。 TRAS は1962年よりネパールを初め、インド、チベット、ブータンで奉仕活動を行っており、地元の人達が運営する活動等に協力、資金集めやボランティアを送ってます。 今回は資金集めの一環とネパールの人達の紹介でこのフィルムフェスティバルが行われました。 どのドキュメンタリーフィルムも観光ではなかなか見られないネパールの素顔が見られます。 バンクーバーの大学の一つ、ランガラカレッジのシアター講義室を4つ借りて上映。 その中の3つフィルムを見る機会があり、エベレスト登山で働くシェルパに焦点を置いたフィルム SHERPAS – THE TRUE HEROES OF MT. EVEREST と、中近東への出稼ぎの話,  IN SEARCH OF RIYAL と SAVING DOLMA の2つを見ました。 西洋を初め外国から多くの登山家達が夢のエベレストに毎年登りに行きます。 私の友達も昨年はエベレストをチベット側から、今年は今ネパール側より世界で4番目に高い山、 Lhotse ロ-ツェに登ってます。 彼(オーストラリア人)もそして昨年のエクスペディションチームの一人でカナダ人初酸素なしで登山し無事戻ってきた人も今ではその体験を通して講演をして皆そんな人達を尊敬します。 もちろんとても大変な事でけして簡単な事ではありません。 ただ、こういう登山家達をサポートして、いつも西洋で記録達成した人達が脚光を浴びる中、影となっているシェルパ達の仕事が如何に大変で大切なのかこのフィルムは思い起こさせてくれます。 多くの人が涙ぐんでいるのが暗いシアターの中で聞こえました。 今回14回目の頂上に達成したシェルパは40代になるベテラン。 今でも彼の奥さんは涙ぐんで彼の仕事を見守ります。 いくらベテランでも  母なる自然にはかないません。 目の前で雪崩に飲まれる友達のシェルパに何もできずまた、自分もあと少しで命を失いそうになった事もあります。 今回彼は苦労しながらも頂上に達成。 彼は教育を受ける事ができなく、家族を養うためにも給料のいいこの危険な仕事を辞めれません。 29歳の若いシェルパは英語が話せるのでリーダー的存在でシェルパ達をまとめてます。 お金を少しでも稼ぎたいと人より多くの荷物を運びます。 下っ端から始めた彼は今回が初めての頂上到着。涙を流して喜んでました。 今回スイスのエクスペディションチームのサポートで、チームの何人かが忘れた寝袋を高山で大変な中、余分な荷物を持っていきます。 これ以外にもつらい仕事に文句も言いたくなるけれどお金をもらって働いてるからと我慢。 また、どちらにしてもベースキャンプに戻ると嫌な事は忘れると言います。 今回のチームに世界の多くの頂上を酸素ボンベなしで登り、今回も酸素なしで挑戦した人がいました。 頂上達成後、hallucination 幻想 を見出し、頭がおかしくなっていきます。 頂上を目指す日は深夜から登り朝到着して戻るので、大きな荷物はなく、シェルパが各登山家に付きます。 彼をサポートしていたシェルパは一生懸命助けようとしますが、自分も死ぬかと思ったそうです。 そして、目の前で人が死ぬのを始めて見て恐ろしくなります。 登山家のエゴでシェルパの命も危うくします。 … Continue reading

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ロイヤルウエディング、イギリス人の賭け

ロイヤルファンのカナダ人、イギリスのロイヤル関係の特集番組が多い。 そして、ゴシップ好きのイギリス人の様子をカナダ人は面白く見るのでした。 カナダのニュース番組  グローバルニュースより ケイトさんのウエディングドレスはどうなる? イギリス人は賭け事が好き !? 結婚式でのエリザベス女王の帽子の色は? 1年以内に子供が出来る? ダイアナ妃とケイトさん ケイトさんはダイアナ妃のようになるのか? ケイトさん、ダイアナ妃を尊重

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お洒落にアドベンチャー

アメリカのHigh-end (最高級)アドベンチャーツアー会社、 Abercrombie & Kent (アバクロンビー & ケント A & K ) のセミナーに行ってきました。 アフリカツアーから始めた49年の歴史のある会社で、多くのスタッフが10~20年以上働いてます。 終身雇用制の感覚が強い日本から言えばたいした事ないかもしれませんが、西洋の旅行会社ではより良く自分に合った就労条件を求めて移動が激しいので、この会社がいかにスタッフを大切にして働きやすい場所かが感じられます。 スタッフへの対応が良いと言うことはもちろんお客様にたいしてのサービスも行き届いてます。 今回のセミナーには香港、バンコク、オーストラリア、そしてアメリカからのエリアマネージャーとセールスが見えて説明会をバンクーバーの新しいコンベンションセンターの近くにある、海辺の新しく素敵なホテル、フェアモントホテルで行われました。 どのスタッフも面白く、フレンドリーで、感心したのは、日本人の私の名前を一回で覚え、セミナー後に質問した時も名前で呼んでくれた事です。 それ程大きなセミナーでなかったとしても会場には50人近くいたかと思います。 通常発音するのですらままならない人が多く、イーメールで名前を書いているにも係わらず間違ったつづりや名前で呼ばれる事が多いので、小さい事ですが、こんな事からもツアー全体の良さを感じました。 現在では世界中に最高級の少人数アドベンチャーツアーを催行しています。 アドベンチャーと言ってもどちらかと言えば、カルチャー系が多いです。 ホテルは地元経営のブティックホテルから (部屋数の少ない小規模で特徴のあるチャーミングなホテル) シャングリラ、フォーシーズンやフェアモント等大型の西洋スタンダードの5つ星ホテルまで利用。 また、5つ星だけでなく、その中でも質のいい部屋を利用しています。 グーグルサーチに出てこないような隠れ家的ホテルを利用する以外に特徴的なのはツアーガイドや体験にあります。 多くのアドベンチャーツアーはローカルオペレーター(地元旅行会社)と共同で働き、ガイド等、その会社が雇いますが、全てA&Kの直属のガイドでその地域のベストなガイドを採用。 また、ツアーによっては有名人や専門家、その地域の特別な人から案内を受けたりできます。 例えばオーストラリアのツアーでラグビーを見に行く時、元コーチや選手と試合を見に行ったり、 ZARA にのみウールを卸している1917年から開業している有名ファームを訪れ気さくなオーナーからウール産業を学びながらランチを楽しみ、シドニー動物園で他の観光客が入れないような、キッチン等の裏方に入り動物の事を学んだり、動物に触る事もできます。 ヨーロッパの博物館では終了後入場して自分達だけのプライベートツアーを楽しんだり、チベットでは A&K がサポートする目の不自由な子供達の施設を訪れたりもします。 まさに A&K の人脈から築き上げられたならではの体験旅行と言えるでしょう。 素敵なホテルにも興味がありましたが、この体験、ガイドに大変惹かれA&Kのツアーに参加したくなりました。 サファリの様子。 アフリカの大草原の中に建つホテルに泊まってみたくないですか? 豪華 Tented Camp (すでにテントが張られた大型キャンプ) アフリカ大草原で自然の音を十分に楽しむ事ができます。 そして食事は夕日を見ながら大草原でゆったりとご馳走を頂きます。 お風呂も露天風呂のように開放感があり、のんびりと。 よく見ると木の上のような。 ツリーハウス(ツリーテント)のようです。 象のリハビリセンターで象とお散歩。 そして A&K は日本の大震災にも協力的です。 募金活動を行っています

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