仕事環境や人々の意識の中に差別があり、まだまだ男女平等とは言えない社会。ただ、海外旅行をしているとそれでも自分がどれだけ恵まれた環境で生まれ育ったか感謝する事が多いです。普段の生活でも女性には制限が多く、公に自由に出られない国もあります。
アフリカのザンジバル島はイスラムの島。女性はスカーフで頭を覆い、長いサローンを着ています。ザンジバルのマーケットを歩いているとセクシーな服が売っていたのを思い出します。あのサローンの下、また家の中ではあんな服を着ているのだ~と思ったもの。 映画 Sex and the City 2、 アブダビに行くお話でサマンサ達を助ける女性がヒジャブ脱いでファッションの話に盛り上がるシーンを見た時にはザンジバルのマーケットを思い出し、そうそう、本当の話よ~と思って映画を見てました。
ザンジバル
世界には文化や宗教でヒジャブ(Hijab)やブルカ(burqa/ burka)で髪や顔を隠し、体の線を見せない服を着てる女性は多いです。また、パキスタンを旅行した時、殆どのレストランは男性のみ、お店によっては家族部屋があり、女性はそちらの部屋なら入れます。気付かず男性専用のレストランに入ってしまい追い出されました。ラオスやミャンマーでは男性のみ中に入ってお参りできる所もありました。幼少からそんな文化で育ったらそれが当たり前のように思えるのかもしれませんが、旅をしていると違和感があります。
アドベンチャーツアー会社イントレピッドは地元貢献、自然や動物保護以外にも男女平等の権利にも力を入れ、最近女性のみのウーマンズエクスペディションツアー(Women’s Expedition Tour)ができました。このツアーは女性のみ参加でき、そんなベールで隠された女性の生活を体験できます。女性のみだから訪れる国の女性もオープンに交流できます。
ツアーリーダーはもちろん女性。イランでは有名な観光名所を訪れる以外に、クッキングクラス、ホームスティ、女性のみの公園に訪れたり、ハイライトは女性のみのビューティーサロンに訪れ、まさに❝セックス・アンド・ザ・シティ 2 (アブダビ)❞ 体験!イランの女性、真の姿に迫れます。
西洋以外の国では旅行業は男性の仕事で女性ガイドは少なく、得にトレッキングガイド、トレッキングポーターには女性は殆どいません。イントレピッドは女性にも同じ機会を与えるのが目的。そして参加者にも他の国の女性の暮らしぶりを知ってもらう事と同時に安心な旅の提供もあります。
ネパールもトレッキングガイド、ポーターは男性のみ。女性一人でトレッキングに行き現地で手配すると、男性ガイドとの問題が多いです。ネパールに5回行き、最初2回は現地でポーターガイドを雇いました。最初のガイドは英語があまり話せない人で他の観光客とそのガイド達と話していて嫉妬され、私の宿代でお酒を飲みだしガイド同士が喧嘩となりました。2回目は他の女性旅行者がガイドと問題となり、それを助けるのに苦労しました。その後はネパールの山は慣れて自分一人でバックパックを担いでトレッキングに行くようになりました。ですのでこんな女性のみのスタッフでのトレッキングツアーは女性には安心かと思います。ネパールやモロッコで女性のみのトレッキングツアーがあります。パキスタンのツアーはハイキング以外にもクッキングクラス、ビューティーサロン、マーケット、観光と交流の機会が多いツアーです。パキスタンの自然は大変綺麗な所。好きな国の一つです。
女性にとっては得に旅行しずらいイランやパキスタン、安心して旅ができ、また、内容的に大変興味深いツアーとなってます。
パキスタン北部、美しい山岳地域の景色を楽しむ、ハイキングと文化交流の旅。
パキスタン(Pakistan): Women’s Expedition 15日
宿泊先:ホテル(4泊)、ゲストハウス(3泊)、ホームスティ(7泊)
ハイライト:
- イスラマバード – ファイサル・モスク(Faisal Mosque)/タキシラ博物館/サイドプル村(Saidpur village)/ゴルラ駅(Golra )/シャーアッラーディッタ洞窟(Shah Allah Ditta Caves)/家庭料理クッキングクラス/トラックアートマーケット/ルワンピディ(Rawalpindi)マーケット
- グルミット(Gulmit) – ラカポシ山(Rakaposhi)ビューポイント/女性によるカーペット工房/オンドラ城跡/地元ビューティーサロン体験/パス―グレイシャー(Passu Glacier)とボリス湖トレッキング( Borith Lake)/地元音楽演奏/有名なパス―アプリコットケーキ/パキスタン家庭料理クッキングクラス/クンジュラブ峠( Khunjerab Pass )ドライブ
- カリマバッド(Karimabad) – マーケット/アッタバード湖(Attabad Lake)/イーグルネストまでの夕日の散歩/ウーマンズ・プロジェクト訪問/バルティット城
- フェリーメドー(Fairy Meadows) – 1泊2日ナンガ・パルバット(Nanga Parbat)ベースキャンプトレッキング
- ギルギット(Gilgit) – マーケット
ハイキングに興味がない場合はサロン体験の出来るイラン12日ツアーがおすすめ。その他、ヨルダン8日、トルコ12日、モロッコトレッキング8日、ネパール・アンナプルナ(5日)トレッキング13日(現在出発日がないですが、学校やサークルで友達を集めてプライベート手配可能)
(左)イスラマバード・ファイサル・モスク。パキスタン旅行中はシャルワール・カミーズが必要。オーダーメードで作ると綺麗ですが、その後着ないだろうと思い、古着マーケットで何枚かスカーフとシャルワール・カミーズ買いました。ズボンとセットでしたが上だけ着ました。(右)パキスタンのトラック
(左)パキスタン山岳村。(右)ラホールのフェスティバル。どちらも男性ばかり。フェスティバルのショーで女役も男性がパフォームしてました。男性社会のパキスタン
エジプトのモスクにて
中国のカシュガル(Kashgar)。中央アジア、スタン・カウントリーに近く人種や宗教がミックスされた興味深い町です。そのため服装もまちまち。右はブルカに身を包む女性達。暑くないのかな~ よく見えるな~と感心して見てました。
ミャンマーゴールデンロック。女性の入れないお参りエリア。ロック近くも行けません。
東アフリカ発女性オーバランド・ドライバーガイド
女性専用ツアー(ウーマンズエクスペディションツアー)ではないですが、男性が牛耳るアフリカの旅行業でイントレピッドの男女平等雇用機会を勝ち抜いた逞しい女性ガイド。男性従業員からも親しまれる ❝オーバランドのママ ❞。 シングルマザーのベッキーは今では警察や国境、他の男性ガイド達にも親しまれてますが最初はいじめられ苦労しました。そんな彼女の様子をビデオでご覧になってみてください。