ネパールトレッキング

山が好き!ハイキング・トレッキングを楽しむ方には夢の国ネパール。世界一高いヒマラヤ山脈の想像を絶する山の迫力に圧倒されながらのトレッキングは格別。ネパールの人気トレッキングコースはエベレスト、アンナプルナ、ランタン、それぞれのエリアに迫ってみます。

ネパールトレッキングのベストシーズン

夏の雨期が終った9~11月は空が澄んで綺麗な山が見られ気候的にも良いトレッキングのベストシーズン。問題は観光客が増え場所によってはトレイルで列ができるトレッキング、また宿の確保が難しくなる。秋や冬より空の澄み度は落ちますが次に良い時期は春、3~5月得にシャクナゲの花が咲き乱れる4月はおすすめ。アンナプルナのプーンヒル辺りは特にシャクナゲや多く赤い山と雪山のコントラスが美しい。冬、12~2月は高度の低い所なら雪が殆どなくトレッキングが可能。空気も比較的澄んでいて人も少ない。4日程のトレッキングを求めるならこの時期もよいかも。夏、6~8月は雨期、モンスーンで土砂崩れが起こる時期で避けた方が良いでしょう。この時期はチベットやチベットに近く、乾燥したエリアのムスタング(Mustang)なら可能です。 

トレッキング許可書

ネパールをトレッキングするには許可証が必要ですが、インカトレイルのように人数を制限しているルートは殆どなく短期間で取れます。ツアー参加の場合はツアー会社が手配しておいてくれます。 

高山病対策

高度の高い所では水分を沢山取り、ゆっくり歩く事が一番重要。昼間標高差のある所をトレッキングしたとしても、宿泊先の標高差は200m程がベスト。寝る場所は200mの標高差でも昼間のうちにそれより高い所に行った方が良いです。徐々に標高を上げていき登りだけのトレイルなら朝早く出発、出来るだけ早い時間に次ぎの目的地に着いて近くの標高の高い所を登り1日を終えると良いです。個人差がありますが、3000m以上の所のトレッキングでしたら、ダイモックスのような高山病の薬を用意しておくと安心です。苦しくなってから飲むのではなく、高度が上がる前から飲み始めます。高山病の症状としては息苦しい、頭痛がする、吐き気がする、困惑する、顔がむくみ。水分をとりゆっくりして同じ所に数泊しても症状が落ち着かない場合は高度を下げるために下山が一番。高度の影響は人それぞれ、ま た、同じ人でもその時々の体調にもよります。 ゆっくり、ペースに気をつけて、また高山病の薬を利用して登れば殆どの方は到達します。調子が良いと思ってもゆっく り登るようにしましょう。ツアーガイドがその辺り目を光らせてますので安心。

顔のむくみが酷い場合は症状がかなり悪く、即大幅に高度を下げなければならない時はヘリコプター救助が必要になるのでヘリコプター救助を含め保証の良い保険に加入されておく事をおすすめします。エベレストエリアで良くヘリコプターを見かけます。エベレストエリアをお考えの方は得に気を付けてください。また、エクソドスのようにツアー会社によっては高圧気(酸素)チェンバーを用意してツアーもあります。そのような高山病対策の準備がありゆとりある日程のツアーを選ぶ事も大切です。

エベレストとアンナプルナの違い(ヒマラヤ山脈の眺め)

エベレスト・エリア(Everest region)は壮大なヒマラヤ山脈の中をトレッキング。ナムチェ・バザール(Namche Bazaar)を超すと木々が減り遮るものなくよりオープンスペースで美しいアマ・ダブラム(Ama Dablam)を始め壮大なヒマラヤ山脈の眺めを楽しみならのトレッキングになります。

アンナプルナ・エリア(Annapurna region)、得にアンナプルナ・サーキット村から村へ段々畑の間や森を歩き、地元の人の生活ぶりを垣間見れます。また、シャクナゲの花の森、滝や小川、緑の山間から雪をかぶった山を望み、高度を上げれば遠目により多くの雪のかぶった山脈を眺め色々な景色を楽しみながらのトレッキングになります。聖なる山、ネパール語でフィッシュテールの意味のがるマチャプチャレ(Machapuchare)も時折山間から顔をだし、常に見えないと余計に見れた時の感動を楽しめます。アンナプルナ・ベースキャンプは高度を上げていくとアルペント・レッキングになり自然が多いです。

エベレストの眺め

ネパールのエベレストベースキャンプからはエベレストは見れません。近くのカラパター(Kala Pattar ー5545m)から天気が良ければエベレストの頂上が少し見えるくらいです。エベレスト・エリアのゴーキョーレイクの近く、ゴーキョー・リー(Gokyo Ri ー5,360m) から遠くに見えます。一番綺麗にはっきり見えるのはチベット側のエベレストベースキャンプ。トレッキングなしでベースキャンプに行けます。エベレストベースキャンプ近くの氷河は綺麗です。またカラパターからの山脈の眺めも最高です。 

チベット・エベレストベースキャンプからのエベレスト

カラパターからのエベレスト

エベレストとアンナプルナの違い(トレッキング難易度)

  • エベレスト・エリアは標高が高いため難易度が高くなります。殆どのコースはテクニカルなトレッキングではないです。 より眺めを楽しむならゴーキョーレイク、チョウ・ラ峠(Cho La)経由のベースキャンプルートがおすすめで、こちらのコースですとチャレンジなトレッキングになります。まず、飛行機で標高2800mのルクラに入りトレッキングを始め最高5545m(宿泊で一番高い所は5184m)まで登ります。殆どの日は3000m以上。4000m前後の所で宿泊、トレッキングをします。このような標高と長い時間歩く事が難易度を高めます。 ナムチェバザールやテングボチェの前、登り坂が続きますが殆どはなだらかな所が多いです。高山病に苦しまないエベレストベースキャンプまでのトレッキングの成功へのポイントはゆとりのある日程と、ルート選び。

エベレストベースキャンプトレッキングの様子は こちら

  • アンナプルナ・エリアは標高が低いので楽ですが、1日のトレッキングする標高差はエベレスト地域より大きく、また、アップダウンのあるトレイルとなります。村から村への道、地元の人が日々利用する道ですのでこちらもテクニカルなトレッキングではないです。アンナプルナ・サーキットは標高5416mのトロン・パス(峠)(Thorong La)を越えます。前日に4420mの所に泊まり、峠を越えた後は3700mに宿泊、峠までは徐々に標高を上げ標高3000~4000m代の所に宿泊しますが日程の殆どが3000m以下です。アンナプルナ・ベースキャンプ(アンナプルナ・サンクチュアリAnnapurna Sanctuary)トレッキングはベースキャンプが4130m、トレイルはアンナプルナ・サーキットより高度を上げるペースが早く、標高の高い所で所で宿泊数る事が多いですが5000m以上の峠を越える事はないので、標高が心配な方、時間がない方はアンナプルナ・サンクチュアリ、アンナプルナ・ベースキャンプトレッキングが適しているかもしれません。

エベレストとアンナプルナの違い(費用・食事・宿泊先)

  • エベレスト・エリアは食事、飲み物が高額、予算を高めに。フライトが飛ばない時も考慮して予算は高めに。エベレスト地域は標高が高く、車の走る道がなく物資を運ぶのが大変です。食物も育たず全てがヤックと人で運びますから料金は高く、標高が上がるにつれて全ての料金が高くなります。宿も観光客用に簡単に作られ高度が上がれば上がる程ベーシックになります。また、水も少なくシャワーやバケツのお湯も有料。ドライシャンプーを用意されておくと便利です。シャワーやバケツのお湯があっても量は少なく寒いので体は濡れタオルで拭く程度の日も多くなります
  • アンナプルナ・エリアは山間で水が豊富。村があり地元の人も生活しているので物資の流通があり食事や飲み物はエベレスト・エリアより安くなります。殆どの所はシャワーも無料。宿もしっかりした所が多いですし、快適に楽しまれたいようでしたら、アンナプルナ・エリアの方が良いです。宿もベーシックなティーハウスから質の良い現地のレベルで言えばコンフォートスタイルがあり、安いツアーから高額なツアーまで選択肢が増えます。

エベレストとアンナプルナの違い(トレイルヘッドまでの移動と日程の注意事項)

  • エベレスト・エリアのトレッキングは日程と予算にゆとりを持っておく事が必要。エベレスト・エリアのツアーの殆どは飛行機でルクラに飛んでルクラからトレッキングを始めます。ルクラは山奥にある小さな飛行場で天候が悪いと飛行機が飛べない事が多々あります。そのため、日程にはゆとりを持っておいてください。ツアーの前後、得にツアー後は延泊を入れおく事。また、予定を大幅に変更しないよう飛行機が飛べない日でもヘリコプターなら飛べる日があります。ツアーではヘリコプターを利用して日程を変更しないようにする場合があります。その場合の費用は現地でお客様ご負担となります。エクソドスのようにツアー会社によってはその費用の50%は負担してくれるツアー会社もありますが、多くは100%お客様のご負担となります。片道US$500~600でご予算も用意しておいてください。
  • アンナプルナ・エリアにはポカラまで飛行機で飛ぶ事もできますが、多くはツアーのバスで移動します。予定通りに催行される事が多いです。ただ、どのツアーもゆとりを持ってツアー前後は延泊をされる事おすすめします。 

ランタントレッキング Langtang

オープンスペースの壮大なヒマラヤ山脈の眺め、地元の生活ぶりや文化、森、動物や鳥の様々な自然、エベレスト地域とアンナプルナ地域の両方の雰囲気を味わえる所です。地図で見れば一番カトマンズから近いですが、トレッキングを始める村シャブルベンシ(Syābru Bensi)までの道が悪く1日かけての移動となります。トレッキングはシャブルベンシからランタン谷の最終地の村、キャンジンゴンパ(Kyanjing Gompa/3880m)の往復であれば5日。シャブルベンシから始めは森の中のトレッキング。川沿いを歩き、猿を始めとした動物や鳥が見られます。そしてシャクナゲの森を抜けると視界が良くなり雪山のヒマラヤ山脈を望みながらのトレッキングになります。高度も低め、テクニカルな事なく楽しめるコースです。キャンジンゴンパから村の裏にあるキャンジン・リー(Kyanjin Ri/4300m)や1日かけてツェーコー・リー(Tserko Ri/4984m)の頂上まで足を延ばすとよりヒマラヤ山脈の壮大な山に囲まれた景色を楽しめます。多くの西洋のツアーはキャンジンゴンパから下り、ランタン谷をラマホテル辺りから離れてシャクナゲの森のある山の峰をトレッキングしツアー会社によって利用するルートが異なりますが、4600m程の峠を越えてカトマンズに近い村までさらに足を延ばします。もしくはイントレピットはさらに文化を重視したツアーでタマン(Tamang )エリアも含め文化とトレッキングを楽しめる体験ができます。 

ツアー料金の違い

ネパールではハイキング中は数箇所お部屋のいい所もありますが、基本的にはティーハウスと呼ぶ大変ベーシックな宿になります。(左の写真のようなお部屋) ツアー料金の違いは、カトマンズやポカラでのホテルの質、(トレッキング中もあれば良い宿泊先を使う。)含まれる事の違い、トレッキング中のサポートにあります。 例えばエクソドスはベテランのガイドがお客様4名に1の割合でサポートします。それ以外にポーターもいます。また、高山トレッキングでは高山病用にポータブル高圧チャンバー(PACバッグ)も準備していて安心。

短期間トレッキング、冬のトレッキング

アンナプルナ・エリアのプーンヒルはポカラから4日で楽しめるコース。冬でも雪があまり積もらない地域です。春のプーンヒル(Poon Hill )辺りはシャクナゲの花で覆われ一番綺麗な時。高山病の心配なく、ヒマラヤ山脈の眺めを楽しめます。プーンヒルからは山の形が美しい8000m以上の山々、ダウラギリ(Dhaulagiri)、アンナプルナ、聖なる山、ネパール語でフィッシュテールの意味のがるマチャプチャレ(Machapuchare)等が見られます。またここかららの朝日はネパールで一番綺麗。トレッキング中の宿も他のティーハウスより質の良い所があり宿の選択肢も豊富。  

エベレスト・アンナプルナ・ランタン谷、トレッキングトレイルの選び方まとめ

  • エベレスト・エリア:憧れの世界一高い山、エベレストを見る。遮る物なく壮大なヒマラヤ山脈を味わう。
  • アンナプルナ・エリア地元の人の生活ぶりを見て、触れ合いを楽しむ。移り変わる自然、山の景色を楽しむ。高度の低めの所でトレッキングを楽しむ。日程に限りがある方。宿の選択肢。食費や飲み物の金額を抑えたいバジェット派
  • ランタン谷人々の生活ぶりとヒマラヤ山脈の壮大さを楽しむ。欲張りに全てを楽しみたい方へ。またエベレスト・エリアやアンナプルナ・エリアよりトレッカーが少ない所でトレッキングを楽しむ。

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