アフリカ大陸最高峰を征派するキリマンジャロ・トレッキングルート選び

アフリカ大陸で一番高いキリマンジャロは標高5895m、アフリカ大陸の最高峰で世界7サミットの一つ。 廻りに別の山がなく、アフリカ大陸を地平線まで見渡せるその頂上からの眺めは最高です。 キリマンジャロ頂上までにはいくつかのルートがあり、ルートによって景色、難易度、頂上達成率が異なります。

5000メートル以上で、アフリカの一番高い山であってもエベレスト頂上登山と違って特別な技術やロープやクランポン等道具も必要ありません。 普段トレッキングを楽しまれていいる方なら変わらぬアルペントレッキングコースです。 では、なぜ特別技術が必要ないのにそれ程苦しい登山で達成率が低いかと言いますと、短期間での標高を上げる事にあります。 ネパールの通常の4000~5500メートル程のトレッキング(キリマンジャロと同じ技術の必要としないトレイルで)と違い、短期間で頂上に登ります。ネパール登山は時間をかけ、登り、下りを繰り返し、寝る所の標高差200m以上ないようにし、エベレストベースキャンプツアーのようにトレッキングによっては数カ所同じ所に数泊して体を慣らして叙所に標高を上げる日程になってます。

キリマンジャロ登山は高額でそのような時間をかけた日程づくりがなく短い期間のツアーになります。そこでルート選びが重要となります。 ルートによっては1日のうちに、登りや下りが多く、体を慣らしてくれるルートがあります。 現在、公に認められているルートは レモショ、ロンガイ、マチャメ、マラング、シラー、ウブウェ、(ムウェカ ・下りのみ)の6ルート。

レモショルート

頂上への達成率が高いのは西から始める レモショルート。 比較的新しく紹介されたルートでシラールートの代わり。 シラールートより低い所から始めるので体を慣らすのはよく、また景色の移り変わりを一番楽しめるルート。 人の数もすくなく、お勧めルート。 初めはアフリカらしい、サルを初めとした野生動物と遭遇のある熱帯雨林から初め、シラールートに合流、眺めのいいアルペンハイク、そして寒く月の表面のような頂上に向かいます。 下りはマチャメルート(マチャメルートの下りはムウェカルート利用、現在は下りのみに利用されてます)

lemosho itinerary

ロンガイルート

レモショルートの次にお勧め、また成功率が高く景色も綺麗なルートがロンガイルート。 北のケニア側から初め、マラングルートを下ります。 登りは、登り下りがあるものの、レモショルートより急になります。 成功の秘訣は時間を欠けることもありますがレモショルートを登る時間がない場合はロンガイルートで。 こちらも登りは人が少ないです。 また、北側は雨季でも雨の量が少ないので、雨季にしか時間が取れない場合にお勧めです。

rongai itinerary

マチャメルート

別名ウイスキールート。 キャンプルートの一番人気。 坂道が急で、場所によっては手も使いよじ登る箇所もあります。 登山の雰囲気を味わいたい人、挑戦したい人に人気。 ただ、一日に標高を上げていくので、高山病は得に気をつけてください。 ルートが簡単でない分、急がず心がけなくてもゆっくり登る事はできると思います。

machame itinerary

マラングルート

別名コカコーラルート。(ハットでコーラを始めた飲み物も購入できる) 一番古いルートで、唯一ハット、山小屋のあるルート。 一番人混みが多く、登りと下りが同じで、景色も一番他のルートに比べ落ちます。 頂上達成率も一番難しい、ウブウェルートの次に低い。 途中同じ場所に2泊して、標高に慣れるゆっくりペースの日程にする事がお勧め。 また、雨季にはテントより心地よいので、雨季登山にお勧め。

Marangu itinerary

シラールートは標高の高い所から初め、あとは、レモショルートと同じなので、標高に慣れるためにもレモショルートにされる事をお勧めします。

ウブウェルートは一番急でチャレンジなルート。 成功率も低く、人混みを避けるくらいなので、あまりお勧めではありません。

キリマンジャロルート比較一覧表

ルート 最低日数 通常日数 難易度 景観 人混み度 評価
レモショ 6 8 高い 素晴しい 普通 ★★★★
ロンガイ 6 7 普通 素晴しい 少ない ★★★★
マチャメ 6 7 高い 素晴しい 多い ★★★
マラング 5 6 普通 良い 多い ★★
シラー 6 7 高い 素晴しい 普通 ★★★
ウブウェ 5 7 とても高い 良い 大変少ない ★★

満月の日

キリマンジャロ登山で通常山頂に向かうのは夜からで頂上からご来光を拝ので満月の日に昇るのも神秘的で人気があります。(エクソドスにフルムーンデパーチャーあり)

キリマンジャロ登山のベストシーズン

東アフリカのベストシーズンは夏、7~9月、もしくは10月頭まで、と冬、1~3月です。 通常4、5月はロングレインと呼ばれる雨季で雨量が多く、10月後半から12月はショートレインと呼ばれる雨季です。  サファリも楽しまれる場合は、夏は多くの移動性動物、ワイルドビーストやシマウマ達がケニアのマサイマラにいます。 そして冬にはタンザニア側のセレンゲティに移動し、赤ちゃんを産みます。

キリマンジャロも雲が山にかかっては、せっかくの景色が見れないので、ベストシーズンは1、2、9月です。 1~3月半ばが一番暖かめで、朝晩は晴れますが昼間は曇る事もあります。 夏6~9月もいい時期ですが山頂は寒いです。 11、12月も朝晩は晴れる事が多いです。

キリマンジャロ登山、気温、雨量、雲、人混み度

温度 雨量 人混み
1月 温かい 普通 少ない 多い
2月 温かい 普通 少ない 多い
3月 穏やか 高い 普通 少ない
4月 穏やか 高い 多い 少ない
5月 穏やか 高い 多い 少ない
6月 寒い 普通 普通 普通
7月 寒い 普通 少ない 多い
8月 寒い 少ない 少ない 多い
9月 穏やか 少ない 少ない 多い
10月 穏やか 少ない 普通 普通
11月 穏やか 高い 普通 少ない
12月 穏やか 普通 普通 普通

タンザニア・モシの気候 (キリマンジャロ登山の出発点、山の麓の村)

最低気温 平均 最高気温 湿度(%) 雨量(cm)
1月 17.7 25.5 33.3 58 3.56
2月 17.7 25.5 33.3 57 5.08
3月 18.8 25.5 32.2 63 11.94
4月 17.7 24.4 29.4 73 35.05
5月 18.3 22.2 26.1 77 23.62
6月 16.6 21.1 25.5 72 3.81
7月 15.5 20.5 25.5 69 2.54
8月 15.5 21.1 26.6 66 1.78
9月 15.5 21.6 28.3 61 1.52
10月 16.6 23.8 31.1 57 2.54
11月 17.7 24.4 31.6 57 6.35
12月 17.7 25 32.2 60 5.33

お勧めキリマンジャロ登山少人数グループツアー

ハイキング&トレッキングに力を入れているエクソドスやエクスプローラーはスタッフ数が多く、サポートと快適さがあります。

エクスプローラー
レモショルート : Kilimanjaro – Lemosho Trek 10 日間

エクソドス
ロンガイルート : KILIMANJARO CLIMB – RONGAI ROUTE 8日間
(エクソドスのレモショルートも10日間。2名に1人のガイドが付く。)

G Adventures
マチャメルート : Mt. Kilimanjaro Group Trek – Machame 9 Day Route (注意:8日間もあります。 出発日が多く、グループですが、参加者1名からでも催行するので、グループでない場合の時もあります。どの日に予約が入っているか確認しますのでお問合せ下さい。その他、マラング、ロンガイ、レモショルートもあり。サファリやザンジバルを含んだツアーもあり)

イントレピッド
マラングルート: Kilimanjaro: Marangu Route 8日間(その他マチャメ、ロンガイルートあり。サファリやザンジバルが含まれたツアーもあり)

キリマンジャロ登山プライベートツアー

その他にも、タンザニア・モシ発着プライベートツアーあり。 プライベートツアーはお好きな出発日を選べます。 また、サファリツアーやトレッキングの後はザンジバル島の美しいビーチでリラックスしませんか? 詳しくはお問合せ下さい

ツアーは1日目と最終日は到着、出発日となりますので、ツアー日から2日引いた日が実際のトレッキング日になります。

エクスプローラー、エクソドスはガイドやポーター教育、サポートにも力を入れており、スタッフ数も多く、比較的、心地よいキャンプ用品、ご馳走を沢山運んでくれ少しでも快適なトレッキングに心がけてます。

キリマンジャロトレッキングの公園費は高額で、キャンプ用品も多く運び、スタッフ費もかかり、ツアー料金はネパールトレッキングに比べると高いです。 航空券の値段も高く、参加者の人は比較的社会人、また年輩の方も多いようです。 20代後半、30代はもちろん、多くのツアーは参加者の40~50%程は40歳+の場合も多いようです。 また、夏休みはヨーロッパからの17歳以上のお子様とのご家族旅行も見かけられます。 (多くの会社がご両親(片親でもOK)がお子様の面倒をみるのであれば、17歳くらいから通常18歳以上の大人のツアーに参加を認めてます。)

キリマンジャロ登山は、場所も遠く、ツアーも高額になるので、せっかく行って登頂できないのは残念です。 できればネパールで4000m以上のトレッキングを試して標高に自分の体がどのように反応するか様子を見てから挑戦する事をお勧めします。 また、高山病の薬、ダイモックスもお勧めです。


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