イタリア人は甘党? イタリアに訪れて発見、想像と違ったイタリア料理

イタリア料理と言えば、もちろんパスタにピザ、オリーブオイルを利用した料理。イタリア料理番組を見るのが好きで、その番組では野菜を豊富に使い、カラフルな料理を沢山作っていたので、凄く期待して行ったのですが、カロリーの高い不健康そうな食べ物が多いのにびっくり!

G アドベンチャーでイタリア生活気分のアマルフィー海岸満喫ツアーの感想 第5段は、ツアーのハイライトの一つ、イタリアンクッキングデモンストレーションと街中で見かけたイタリア料理・デザートをご紹介。

映画やテレビ番組でもイタリア人は家族や友達とテーブルを囲み、ゆっくり会話を楽しみながら色々な食事を大皿から取ってファミリーダイニング形式で頂く様子をよく見かけ、食事や空間、時間を楽しみながらの食文化の豊かさを感じますよね。

イタリア料理のいただき方の順序とは;

1. アペリティーヴォ (aperitivo) 食前酒
2. アンティパスト (antipasto) 前菜 (ハムやチーズ、カルパッチョ等)
3. プリモ・ピアット (primo piatto) ファーストコース、一皿目の主菜。 炭水化物系の物。 パスタ、リゾット、ポレンタ、スープ、クレープ等。
4. セコンド・ピアット (secondo piatto) セコンドコース、二皿目の主菜。 プロテイン、タンパク質系の物。 肉料理や魚料理。
5. コントルノ (contorno) 副菜、サイドディッシュ。 サラダ等野菜。付け合わせで4と同時に出される。
6. ドルチェ (dolce) デザート
7. カッフェ (caffè) コーヒー。 ロンリープラネットにはカプチーノは朝の飲み物で午後には頼まないようにと書かれてますが、ツアーリーダー曰く、関係なく、好きな時間に飲めばいいとの事。 また、食後はコーヒーは注文しないよう書かれてますが、それも自由。 ただ、イタリア人は食後にカプチーノはあまり飲まないよう。
8. ディジェスティーヴォ (digestivo) 食後酒。 アルコール度の高いレモンを初めとしたチェッロ等リキュール系の御酒をショットグラスに入れて飲みます。

今回のイタリアクッキングデモンストレーションは毎日違った一皿目のプリモかドルチェを紹介してくれました。

小さいですが、立派な業務用のようなストーブ(カナダではストーブと呼びます。 コンロの事)や、あっという間に焼けるオーブン等があるキッチンに入って作り方を教えてもらいます。 若いオーナーは英語が話せないので、ツアーリーダーが毎回通訳してくれます。 (英語に)

プリモの一つ、ホワイトスース、ベシャメルソース (Béchamel sauce) の入ったクレープ。 小麦粉、バター、ミルクをたっぷり入れて、ひたすら混ぜます。 かなりの力仕事。

プリモもデザートもバター、卵、クリームの量にはびっくり。 カロリーが高そうで怖くなるのですが、味はさすがに美味しい!

ファイナルプロダクト

ポテトとキノコのキッシュ。 キノコは生と乾燥のと両方使ってました。

デザートパフ。

できあがり

伝統時、家庭ティラミスはとても簡単。 レディーフィンガークッキーをエスプレッソコーヒー(あまり強くない方がいいとか)につけて、卵の黄身と砂糖をクリーミーになるまでミックスした所にマスカポーネチーズをまぜ、その後泡立てた卵白とざっくり混ぜたものとを交互に積み重ねていき、冷蔵庫で冷やすだけ。

完成品

料理番組でズッキーニーの花の天ぷらを作っているのを見たことがあり、試したくて、駄目もとでツアーリーダーに頼んでもらいました。

念願のズッキーニフラワー天ぷら! チェリーみたいなのはケーパーズ(前菜)

花の風味は良く分からなかったけど、美味しかったです。

ズッキーニの花

その他前菜

通常、アグリツーリズモではそこで作っている食材を利用した食事を出してくれますが、1日目だけは特別シーフードの日で、その後はメインはお肉料理。  私はベジタリアンなのでメインはチーズを焼いた物や、オムレツ、野菜のバーベキューをマリネした物がでました。 ここのアグリツーリズモはベジタリアン料理は苦手なのかな? ちょっといまいちでしたが、お肉を食べていた人達は大変喜んでました。

食事は大勢で食べるとやはいより美味しくなりますよね~ 。

海を見渡せる外のテラスで

それにしても、イタリア人はクロワッサンがあんなにも好きだったとは知らなかった・・・。 どのカフェにもクロワッサンがあり、代表的な朝食のよう。 それもただでさえバターたっぷりでカロリーの高いクロワッサンの中にチョコレートやジャムが入っている。 超甘い! そういえば、バンクーバーの近所のイタリア料理の食材のお店でもジャム入りクロワッサンのパッケージを見かけたな~。

ナポリの街中でも一杯売ってました。

ホテルやアグリツーリズモの朝食でも必ずクロワッサンやケーキがありました。 予め作っておけて、毎日作る必要がないので、手間がかからないのでしょうか。皆、”不思議だ~ 朝からケーキ?”と言いながらも、あれも、これも、と試してました。

ナポリのホテルの朝食

アグリツーリズモの朝食

街中で見かけたスイート。 甘そうで、こってりして、あまり美味しそうには見えない。 フランスの繊細なデザートと違ってざっくり大ざっぱに思えるのは私だけでしょうか?

右下のケーキはナポリで有名なババ(Baba ) 。御酒と砂糖やハニー漬けの甘いケーキ

タラーリ (Taralli ) イタリアのクラッカースナック。 甘いものとそうでない物があります。 ナッツに惹かれ私が試したのはスパイシータイプ。 硬くてオイリーなスナックでした。

面白クッキー

フォークとナイフで食べるしかないほど薄い生地のピザや、フードスタンドで薄いため、折りたたんで食べるピザをテレビで見て、それを期待して行ったのですが、そのようなピザはナポリだけでした。 他の町でもレストランに行けばあったのでしょが、ツアー前は安く食事を済ませ、また、1日ハイキングやサイクリング、観光で時間をかけないよう、フードスタンドやカフェを利用。 そういう所は、トッピングののったフォカシアブレッドやサンドイッチが主でした。 ピザも厚めの長方形のピザをスライス売りしてました。 ちょっとイメージと違う・・・ フィレンツェで釜焼きのようなテイクアウトのスライスピザ屋を見かけた時はお腹が減ってなくても、やっとピザらしいピザを見かけたと、思わず買ってしまいました。 それは美味しかったです。

小さな町や、ローマの街中でも、小さなカフェでは、席代を取らない所があります。 そういう所ではお店の中でもコーヒーは 1~1.5ユーロ。 クロワッサンは0.8~1ユーロ。 マフィンは2~3ユーロ。 サンドイッチは3.5~5ユーロ。 席代を取る所は2~3倍になります。

多くのカフェは中で食べた時の料金が書かれてないので、お支払いの時びっくりです。

イタリアで250ml の缶のソーダ(ソフトドリンク)等は2.5~3.5ユーロします。 ワインの方が安いくらいです。  カロリーの高そうな食べ物が多くても北米のように半端でなく太った人がいないのは、ソーダを飲まないか ら? 後はポーションコントロールかしら。北米のようにメガサイズ!と言ったバケツのようなサイズはないですし。 もしくは、会話を楽しみながらの食事はよく噛で食べてゆっくり食べるのが良いのでしょうか? あまりダイエットを気にしなくてもスリムなのは羨ましい。

地域や家庭によって食事の作り方は異なるとは思いますが、意外とバターやクリームを大量に使用して、フランス料理を思わせるような料理や、揚げ物や白い小麦粉利用の炭水化物が多く、普段食生活に気をつけローカーブダイエットをしている人にはイタリアでの食事は大変かもしれないです。 私も普段野菜主流でさっぱりの味付け、健康的な食生活をしていたので、胃に負担がかかり、珍しく最後の方は食事が食べれなくなってしまいました。 イタリアに入り、最初の夜チンクエ・テッレのマナノーラのホステルで一緒になったイタリアに住むオーストラリアの女性がイタリア料理に飽きた! 野菜がない!とぼやいていたのが2週間後に納得。 バンクーバーはオーガニックが流行り、健康的な食事や他民国で国際色豊かな食事、ベジタリアンの選択肢も多いのに慣れていたので、少しカルチャーショックを感じました。 期間が短く、行く場所を知らなかった事もあるでしょうから、一概にイタリア料理は不健康とは言えませんが。

前回イタリアに訪れた時も期待通りの食事が出来ず、今回のイタリア旅行での食事への期待度が高かったのですが、またもや、想像と違う??? です。 でも、一番の目的、ナポリのピザは大変美味しかったですし、アグリツーリズモのアルデンテなパスタは本場パスタを食べれた!という感じで、総合的には満足な食の旅でした。

さすがのナポリピザ!

次回は旅のスパイス、人との交流。 この旅をより一層思いで深くしてくれた、ツアーメンバーやスタッフをご紹介します。

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