まぶしいばかりの白い建物と青い海。 白い岩肌がそそり立つ島の廻りには、洞窟があちこちにあり、その青い海が洞窟の中でも輝く、青の洞窟で有名な神秘的な島、カプリ島。 殆どの教会は天井絵が美しいが、アナカプリには床のタイルの絵が素晴らしい教会もあり、カプリ島にはユニークな美が一杯。
G アドベンチャーでイタリア生活気分のアマルフィー海岸満喫ツアーの感想 第4段は、そんなカプリ島をご紹介。
このツアー中には自由行動のが1日あります。 アグリツーリズモでのんびりする人も居れば、ソレントを初めとした、ツアー中に訪れない別の町を訪れたり、ビーチでのんびりしたり、皆、様々に過ごします。 そして、何と言っても人気の過ごし方はカプリ島。 一般のフェリーを利用する場合、どこから乗るかにもよりますが、フローレからは32ユーロほど掛かります。 そして、船乗り場までの交通費がかかります。 人数が多ければボートをチャーターすると一般ツアーに参加するより安くなるからと、アグリツーリズモに着いた時に、ツアーリーダーが自由行動日の希望とツアー最終日、どこまで送迎が必要か(ナポリ、ローマ、アマルフィー、その他)を聞いて、値段を交渉してくれました。
15名中、11名がカプリ島を希望。 青の洞窟はマフィアの経営で料金を高く設定されているのと、観光客が多いので、青の洞窟は避けて、青の洞窟と同じくらい奇麗な別の洞窟を含め、島一周ツアーとカプリ島上陸で、カプリの中心(島の高い所にあります)の自由行動やビーチタイムの一日で一人、87ユーロとなりました。 (アグリツーリズモから船着場までの往復送迎代込みで。)
朝、起きると普段に比べて風がずいぶん強い日でした。 風が強く、波が荒くなるとボートは出ないそうです。 なんとか、出発頃には風がおさまって出発。 この日はツアーリーダーは朝、車に乗る時のお手伝いと、夜のクッキングデモンストレーションの通訳、そして夕食に参加のみで、貯まった書類の仕事等をして、カプリ島にはボートドライバーのガイドのみとなります。
フローレの麓辺りからチャーターボートに乗り、約1時間程でカプリ島に行きます。
乗り物に弱いので、酔い止めを飲み、酔い止めリストバンドを付け、さらに他の参加者が酔い止めパッチを持っていたので、それも試しに耳の後ろに張ってもらい、ただ、4時間前につけなければならないところ、直前につけたのが間違いだったのか・・・ 結局、かなり酔って吐きつづけました・・・ 本当に他の人に申し訳なかったです。 先に島に着いたら下ろしてもらい、他の人は近くの洞窟を見に行きました。 そして、その後は自由行動でカプリ島上陸。 自由行動後は島を廻る予定でしたが、波が荒く、一旦そちらの方向に進んだら周遊しない限り引き返せないからどうする? と言われ、苦しくても見たい・・・ と思っていたのですが、返事をする前に他の人が、行かなくてもいい、と言ってくれて、結局、青の洞窟と同じほど奇麗と言われる洞窟には行けませんでした。 と、いう事でその写真はございません・・・ ごめんなさ~い!
私達のボートは ピコラ・マリーナ (Marina Piccola )に到着。 通常のフェリーは逆側のグランデ・マリーナ( Marina Grande ) に到着し観光客が多いですが、こちらは小さくて静かなマリーナです。 ここからはバス (1.5ユーロ)、タクシー、もしくは徒歩でカプリ・タウンまで登ります。 クネクネした狭い道を小さなバスは走り、5分も掛からない程で到着。 え? こんだけ? な~んだ、歩けるじゃん。
カプリ・タウンは島の高台にあります。
中心から、教会、Certosa di San Giacomo、 ピコラ・マリーナのある方向に歩くと T地にぶつかります。 この角にカプリ発祥の香水のお店があります。 外で香水の試供品(紙に匂いをつけて渡す物)を配っていて、道を聞いたのがきっかけで、お店に入ってみました。 可愛いロゴの CARTHUSIA ( カルトゥージア) というお店です。 香水もさ白いカプリのさわやかさを思わせるような匂いが多く、良いお土産になるかと思います。 ツアー中のルームメイトは香水を購入してました。 私は、フッと飾っていあるロゴの絵が描かれたコットンスカーフが目に入り、スカーフが購入出来ないか尋ねた所、プロモーションで、ココナッツの匂いのする日焼け止めとアフターサンローションを購入するとスカーフが付いてくるという事。 日焼け止めとローションはセットで20ユーロ。 日焼け止めも必用だし、20ユーロでスカーフも付いてくるなら購入するしかない! と、満足のいくお買い物。 あまりにも嬉しくて、思わず、お店の中にいた他の日本人観光客の人にも声をかけ教えてあげました。
この日はルームメートと行動を共にして、彼女がアナカプリに行きたいとの事だったので、カプリタウンは時間があれば、という事で後にしてバスにのりアナカプリまで行きました。 アナカプリは人の数が少なく、のんびり楽しめます。そして Chiesa di San Michele (サンミケーレ教会)というとてもユニークな教会もあります。 この地域らしく、陶器絵のような、タイル絵が床に描かれてます。 この有名な絵はアダムとイブのモチーフにしたLeonardo Chiaiese (レオナルド・ キアイエーゼ)の作品。 どの教会も絵は壁画か天井絵。 どれも違い、どれも素敵ですが、床の絵は珍しい。 色使いもカプリ島の白いイメージに優しい感じです。 これは必見です!
階段を登ると全体絵が見れます。
アナカプリの様子
もう一つのアナカプリの見所は、島で一番高い山、Monte Solaro (ソラーロ山) (589メートル)の山からの眺め。 アナカプリの町からリフトで登れます。 (10ユーロ)
白い所はカプリタウン(カプリセンター)。右手の入り江がピコロマリーナ
時間がなくなり、 タクシーでカプリタウンまで。 ピコロマリーナまでは乗せてくれず、そこからは歩いてマリーナまで。 静かな住宅街を歩いてそれもなかなか良いです。 タクシーは10分も乗ってなくても10ユーロ。 高い!
マリーナグランデ側
マリーナを後にして、地図で半島を右手に見た方に沿って島を回ります。 こちら側は波が荒くなかったです。 他のメンバーが既に行った方に私のためにボートを進めてくれました。
水泳タイム! 半分くらいの人が喜んで飛び込んでいきました。 この洞窟と反対側にボートを進ませて迎えに行きます。
ただ、反対側は少し波が荒く、私のルームメートは岩肌に打ちつけられてしまい、ボートの方にこれなくなってしまいました。 そこで、男性群、お助けに。
他の洞窟。 上が天井の高い鍾乳洞のようになってます。
帰りは半島の近い所にそって、ゆっくりボートを走らせてくれました。 有名な人の家があるらしく、色々教えてくれてたみたいなのですが、今頃薬が効いてきて、帰りはウトウト状態。 何も見れなかった・・・
ゲロゲロに吐く人が居るは、溺れる人も居るはで、予定通りに行かなくても、誰1人嫌な顔をせず、常に思いやりの眼差しと言葉を掛け合うメンバーに恵まれて、苦しい思いをしても行った価値が十二分にあった教会を始め、ユニークさ豊富で美しいカプリ島でした。 是非、アナカプリまで足を延ばし、ゆっくり島を周遊して青の洞窟以外の洞窟も楽しんでみてください。
次回はツアーのハイライトの一つ、アグリツーリズモでのクッキングデモンストレーションとイタリア料理をご紹介。