才能はあるのに仕事が続かない怠け者の両親。 さらに父親は、アルコール中毒で少しでもお金が出来るとお酒代に。 常に点々と移動し、時に車で寝たり、屋根のある家に住めた時でもダンボールがベッド。 食事も1日1食。 御風呂もなく臭いと苛められ、それでも逞しく成長していく子供達。 貧しくても心温まるエピソードが一杯で、元気付けられるお話です。
アメリカの新聞、ニューヨークタイムズのベストセラーにも選ばれ、また、各種の賞を受賞したこの本、The Glass Castle はアメリカのジャーナリストであり、作家、またゴシップのコラムニストで有名な ジャネット・ウォールズ (Jeannette Walls)の自伝。 本の出だしは成長した作者が街でゴミをあさるホームレスの母親を見かけ、恥ずかしく思い引き返してしまった所から始まる。 暗い話なのかな~ と思ったのですが、そこから幼少に話は戻り、面白くなります。
貧しいからこそ、貧困から脱出するために勉強に励む。 親がだらしないから、幼少から自分で食事を作り、自立し、仕事に行きたくないからとベッドから出ない母親を仕事に行くよう説得し、子供が親のような役割をして家庭をまとめる。 お金がなくても、愛情がある親。 星に名前をつける事でプレゼント。 お金ではなく、思いやりのギフトで幸せに思える子供達。 だらしなくても才能はある両親だからこそ、4人の子供はそれぞれの道で才能を発揮。 また、根底には親のしつけや方針が影響し現在の作者を作り上げているのかと思います。
そんな、貧困から脱出した子供達はニューヨークに移住。 そして、その後子供達に会いに、また、1つの家族を夢見、ニューヨークに移動してきた両親。 ただ、仕事が続かず結局ホームレスに。 それでも親としての自尊心はあるので子供達の世話にはならない、また時分達の生き方を尊重しホームレスを続けます。 カナダのバンクーバーもホームレスが多く、ホームレスに対しても考えさせられます。
英語の勉強に読書はお勧め。 興味のある内容の話題や、話に夢中になりやすいような小説、会話や普段の話し言葉や思想の多い本は日常生活に役立つ単語力や表現が増えます。 この本は自伝で思考、会話、また日常的な事が多いので、英語の勉強にも役立ち、元気付けられる本かと思います。