エルサレムの旧市街を囲む城壁の上を歩く事が出来ます。 ランパート・ウォーク(The Rampart Walk)と呼び、ヤッフォ門 (Jaffa Gate)を境に北側と南側に分かれます。安息日(シャバット/Shabbat)も利用でき、2日間有効な1つのチケットでどちらにも行く事が可能ですが入り口はヤッフォ門のみですので他の観光する場所を考慮して旧市街観光を計画すると良いです。
チケットはヤッフォ門の近くのツーリスト・オフィスで購入できます。私はランパート・ウォークの存在を知らず、ダウンタウンからシオン山に向かって歩いている時に看板を見かけて直接南側の入り口、ダビデの塔 (Tower of David)に行きそこでお金を払いました。レシートを渡され北に行く時はツーリストオフィスでチケットに変えるよう言われました。
(右)南側、ダビデの塔近くの城壁の上の様子
南側は糞門(Dung Gate)まで。途中にシオン門(Zion Gate)があり、ダビデ墓(King David’s Tomb)、最後の晩餐(Room of the Last Supper)、 ホロコースト博物館(Chamber of the Holocaust)等があるシオン山( Mount Zion)の観光に便利ですが、城壁の上にはもどれませんので、糞門まで行き嘆きの壁を観光し、城壁の外側の遺跡を眺めながらシオン門まで戻ってシオン山の観光をして、アルメニ人街(Armenian Quarter)を通ってヤッフォ門に戻り北側に行くと良いかと思います。もしくは2日に分ける。
(左)オリーブの山を望みなら歩きます。(右)中央城壁から左、シオン山の教会、右はユダヤ人地区。壁の厚みは歩道より広いです。
(左)城壁の外をシオン山方面に歩きます。(右)城壁からのオリーブ山の景色
(左)シオン門で兵士と写真を撮る観光客。門前の石のモザイクの通りが素晴らしいです。時間が掛かる作業だったでしょうね。(中央)修道士と参拝者の列(右)城壁の外にある発掘場
南側は城壁街の遠方に連なる丘に建つ街並みやシオン山の教会の眺め、広々とした光景を楽しめます。そして城壁の外、中ともに近くに観光のハイライトがあります。
北側の入り口はツーリスト・オフィスの近く、公衆トイレのある先にあります。昔はライオン門(Lions’ Gate)までだったかもしれませんが私が行った時はヘロデ門(Herod’s Gate)まで。チケットにはダマスカス門(Damascus Gate)の所にあるローマン・プラザ(Roman Plaza)が含まれていますので、ヘロデ門まで行き、城壁の上を戻ってローマン・プラザを見てダマスカス門から出ると良いです。
北側は城壁内の隠れた人々の暮らしぶり、家並み、城壁内の眺めを楽しめます。そしてローマン・プラザの地下で歴史の勉強。
ダマスカス門からヘロデ門までは少し狭い階段もありますが静かな住宅街、公園等が見えて壁の外の交通量の多い通りや旧市街内の忙しさとは別世界な様子が見れ、また、イスラム教徒地区(Muslim Quarter)の屋根越しに岩のドーム(Dome of the Rock)の眺めを楽しめます。キリスト教徒地区(Christian Quarter)ではこんな狭い所にワイナリーが!とそれぞれの地区の生活ぶりが眺めれて面白いです。
キリスト教徒地域の眺めと教会のワイナリー
(左)城壁の外のダマスカス門入り口の様子(右)ダマスカス門の上、石の屋根。
ダマスカス門から岩のドームの眺め。中央は門の入り口から嘆きの壁方面に行くイスラム教徒地区中心の通り
ローマン・プラザはダマスカス門の下にある133 AD、ハドリアヌス王時代、(Emperor Hadrian’s period)のアエリア・カピトリナ門(Aelia Capitolina Gate)の残りやその当時の通りの石の様子が見れる所。エルサレム旧市街の深みのある歴史が見れます。
ランパート・ウォークでは城壁の上から旧市街を歩いていては見れない所やローマン・プラザのように地下から歴史を味わったりとおすすめな見所です。
オープン時間
日曜~木曜 : 9am-4pm
金曜 : 9am-2pm
土曜 : 9am-4pm
夏時間は南側は 7 pm まで、北側は 5pm まで。2019年のチケット代はローマン・プラザを含めて20 シェケル(shekel)
(左)ダマスカス門から入つたイスラム教徒地区のお店の並ぶ通り。
シオン門近くの石畳の通り。こういった所を歩くので足が疲れやすいです。底が滑らない履きなれた靴での観光をおすすめします!細いヒールも避けた方が良いでしょう。
南側の城壁(城壁内からシオン山の眺め)
北側の城壁(城壁の外の眺め)